「エナジードリンクの成分表に高麗人参と書いてあるけど、どのぐらい含まれるの?レッドブルにも入っているの?」
実は、グローバルに流通するエナジードリンクの中には、高麗人参エキスを成分として含むものが複数あります。一方で、含まれていないブランドも多く、またカテゴリーによって扱いが大きく異なります。
今回は、なぜエナジードリンクに高麗人参が使われるのかを中心に、主要ブランドの成分事情、サプリとの含有量の違い、カフェイン・アルギニンとの関係まで、整理してご紹介します。
エナジードリンクに高麗人参が使われる3つの理由

① 滋養素材としての認知度の高さ、“エネルギー感”との親和性
高麗人参は2000年以上にわたり「体のバランスを整え、エネルギーと気力を補う」植物素材として伝統的に使われてきた歴史があります。
1980〜90年代にかけて欧米でアダプトゲン(体の適応力をサポートするとされる植物素材)への関心が高まると、高麗人参はその代表格としてスポーツ・健康飲料市場での使用が広がりました。エナジー(活力)を訴求したい飲料ブランドにとって、高麗人参は理想的な成分のひとつとして位置づけられるようになりました。
② 「多成分配合」による期待
エナジードリンクの多くは、カフェイン単体ではなく「カフェイン+タウリン+各種成分」の組み合わせを特徴としています。高麗人参のジンセノサイドが体の適応力に関わるとされる一方、カフェインが中枢神経を刺激することで、覚醒感とコンディション維持の両立を訴求する成分として採用されることが多いとされています。
③ 成分ラベルの差別化・マーケティング的な意味合い
実は、エナジードリンクに含まれる高麗人参の量は十分ではないケースも少なくありません。「高麗人参」という表記は、ブランドとしての成分の差別化・プレミアム感の訴求という側面も持っています。含有量については後述します。

レッドブル・モンスターエナジーに高麗人参は入っている?成分を比較
日本で特に人気の高い2大ブランドについて成分を整理します。なお、製品の成分は販売エリア・発売時期によって変更される場合があります。最新情報は製品ラベルまたは公式サイトでご確認ください。
レッドブル(Red Bull)
原材料に高麗人参は含まれていません。

レッドブルの主要成分は、カフェイン(80mg/250ml缶)・タウリン(1000mg)・Bビタミン群(ナイアシン・B6・B12・パントテン酸)・砂糖・水です。高麗人参エキスは成分表示に記載されていません。
※レッドブルの原点は、1980年代にタイで人気を集めていた「Krating Daeng(クラティン・デーン)」というエナジードリンクをベースに、オーストリア向けにアレンジされたものです。タイオリジナル版は複数の植物由来成分を含みますが、欧州・日本向けにシンプル化された製品群では高麗人参は採用されていません。
モンスターエナジー(Monster Energy)
多くのモンスターエナジー製品に高麗人参エキスが含まれています。

モンスターエナジーは、タウリン・L-カルニチン・カフェイン・高麗人参エキス・グアラナなどを含む製品が多く、製品によってはL-アルギニンを含むものもあります。ただし、エネルギーブレンド全体の総量は記載されていますが、個々の成分の含有量は非公開となっています。
| ブランド | 高麗人参の有無 | カフェイン量(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| レッドブル | なし | 約80mg/250ml | タウリン・Bビタミン中心の構成 |
| モンスターエナジー(オリジナル) | あり | 約160mg/473ml | グアラナなど複数成分を配合 |
| モンスターエナジー Monster Ultra系 | 製品による | 約150mg/473ml | バージョンにより成分が異なる |
| モンスターエナジー Burn・Rockstar等 | 製品による | 各製品ラベル参照 | 高麗人参含有製品あり |
日本の「栄養ドリンク」との違い
日本では、エナジードリンクとは別に「栄養ドリンク」(リポビタンD・リゲインなど)というカテゴリーが存在します。
栄養ドリンクは医薬品・医薬部外品に分類されるものも多く、高麗人参エキスを含む製品がかねてから販売されてきました。エナジードリンク(清涼飲料水)よりも歴史が長く、「高麗人参入りの活力ドリンク」という文化は日本では栄養ドリンクが先行しています。
エナジードリンク vs サプリメント——含有量の実態
高麗人参が入っているとしても、「どのくらい入っているの?」という疑問は当然です。
モンスターエナジーのような製品は成分ブレンド全体の量を表示しますが、高麗人参エキス単体の含有量は明示されていません。
一般的に、エナジードリンクに含まれる高麗人参エキス量は、サプリメントと比較すると少量であるケースが多いと考えられています。
| 製品カテゴリー | 高麗人参エキス含有量(目安) | 位置づけ |
|---|---|---|
| エナジードリンク | 少量であるケースが多い | 複合成分の一部 |
| 日本の栄養ドリンク | 製品により50〜200mg程度 | 成分表示に明記されることが多い |
| 高麗人参サプリメント | 製品により200〜800mg以上 | 継続摂取を前提にした設計 |
| 6年根紅参エキス原液 | 製品により1,000mg以上 | プレミアム品・濃縮タイプ |

エナジードリンクに含まれる高麗人参の成分量は、高麗人参サプリメントに比べると大幅に少ない可能性が高く、主な活力の源はカフェイン・タウリン・糖質によるものと考えるのが現実的です。
カフェイン・アルギニンと高麗人参の関係
カフェインとの組み合わせ
カフェインは中枢神経系を刺激し、眠気を抑え覚醒度を高めることがよく知られています。高麗人参のジンセノサイドは、体の適応力をサポートするアダプトゲンとして、カフェインとは異なるメカニズムで体に働きかけるとされています。
両者は「覚醒」と「体の土台を整える」という異なる役割を持つとされており、組み合わせることで相補的に機能する可能性についての研究が進んでいます。ただし、カフェイン過剰摂取のリスクは存在するため、エナジードリンクの飲みすぎには注意が必要です。
L-アルギニンとの関係
一部のエナジードリンクにはL-アルギニンが配合されています。L-アルギニンは体内でNO(一酸化窒素)に変換され、血管の拡張・血流のサポートに関与するとされています。高麗人参のジンセノサイドも血管の健康維持との関連が研究されており、「血流を通じた活力サポート」の共通点があると言えます。

Q. エナジードリンクを飲むより、高麗人参サプリを飲んだほうがよいですか?
目的によって異なります。「今すぐ眠気を覚ましたい」という場合、カフェインを主成分とするエナジードリンクは実感が期待できます。一方、「体の土台から整えたい」「継続的に活力を維持したい」という場合は、一定量の高麗人参エキスを毎日継続摂取できるサプリメントのほうが本来の使い方に近いと言えます。エナジードリンクの高麗人参含有量は少量である可能性が高いため、高麗人参を目的として選ぶ場合は専門のサプリメントを選ぶことをおすすめします。
Q. 高麗人参入りのエナジードリンクと薬は一緒に飲んでもよいですか?
高麗人参は血液をサラサラにする薬(ワーファリン等)との飲み合わせに注意が必要とされています。エナジードリンクに含まれる高麗人参量は少量ですが、薬を服用中の方はエナジードリンクを含め、成分の重複がないか医師・薬剤師にご相談ください。カフェインの影響も薬によっては考慮が必要です。
まとめ|エナジードリンクの「高麗人参」は”看板”と”実力”の両面を理解して
エナジードリンクに高麗人参が使われる背景には、アダプトゲンとしての伝統的認知・他成分との相乗効果への期待・マーケティング的な差別化という複数の理由があります。
- モンスターエナジー:多くの製品に高麗人参が含まれるが、含有量は非公開で少量の可能性が高い
- レッドブル:高麗人参は含まれていない(カフェイン・タウリン中心)
- 含有量:エナジードリンクの高麗人参量はサプリの数分の一以下が目安
- 目的別の使い分け:今すぐシャキッと→エナジードリンク、継続的なサポート→高麗人参サプリ
高麗人参を本格的に日常に取り入れたい方には、含有量・産地・年数が明確なサプリメントがおすすめです。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。製品の成分・含有量は変更される場合があります。最新情報は製品ラベルまたはメーカー公式サイトをご確認ください。医薬品的な効果・効能を示すものではありません。

