夏に高麗人参を食べる日?韓国の「伏日」と日本の「土用の丑の日」を比べてみました

伏日(ポンナル)|夏に食べるもの!?栄養補給と暑気払い 産地・韓国の話
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夏の風物詩の一つ「土用の丑の日」。日本ではうなぎを食べて暑さを乗り切る習慣があります。一方、お隣の韓国にも、夏の特定の日に滋養食を食べる文化があることをご存じでしょうか?

それが「伏日(ポンナル / 복날)」と呼ばれる行事。韓国では、この日に高麗人参を使った料理を楽しむ人が多いのです。今回は、日本の「土用の丑の日」と韓国の「伏日」を比べながら、その背景と食文化をご紹介します。

伏日(ポンナル / 복날)とは?韓国の夏バテ対策行事

韓国の暦で 小暑から立秋の前日までの間にあたる期間に設定される、3つの節目の日のこと。日付は毎年変わりますが、例年 7月中旬〜8月中旬ごろ にあたります。3日間に分かれ、それぞれ名前があります:

  1. 初伏(チョボク / 초복) … 最初の伏日
  2. 中伏(チュンボク / 중복) … 中間の伏日(10日後)
  3. 末伏(マルボク / 말복) … 最後の伏日(さらに10日後)

伏日には何を食べる?その目的は?

伏日には、夏バテ防止や滋養強壮を目的に、高麗人参を使った料理がよく食べられます。特に有名なのが「サムゲタン(参鶏湯)」です。

サムゲタン(参鶏湯)

サムゲタンの特徴と伏日

  • 若鶏を丸ごと煮込み、中に高麗人参・もち米・ナツメ・ニンニクなどを詰める。
  • 「暑い時こそ熱いものを食べて体の内側から元気をつける」という 以熱治熱 の考え方。
  • 韓国ではこの日にサムゲタン専門店が行列になるほど人気。

高麗人参の役割

高麗人参は韓国の薬膳料理に欠かせない食材で、特にサムゲタンには必須ともいえる存在です。体を温め、免疫力を高めるとされ、夏の暑さで消耗した体力を補う役割を担います。

高麗人参は薬膳料理に欠かせない食材

日本の「土用の丑の日」との比較

日本 日本:土用の丑の日 韓国 韓国:伏日(ポンナル)
時期 立秋前の約18〜19日間(夏の土用)に訪れる丑の日 小暑から立秋前までの間にある3つの日(初伏・中伏・末伏)
回数 年1〜2回(多くは1回、年により2回「二の丑」あり) 年3回(初伏・中伏・末伏)
意味・目的 夏バテ防止、滋養強壮 夏バテ防止、体力回復
食べ物の代表例 うなぎ、土用しじみ、土用卵など サムゲタン(参鶏湯)、高麗人参料理
食文化の考え方 「精のつくものを食べて夏を乗り切る」 「暑い時こそ熱いものを食べて乗り切る(以熱治熱)」

日本の土用の丑の日はうなぎを食べて夏バテを防ぐ習慣です。韓国の伏日と同じく「暑さを乗り切るための食事」という点では共通していますが、食材や調理法に文化的な違いが見られます。うなぎは高タンパクで脂質も豊富、サムゲタンは薬膳要素を含むスープ料理という違いがあります。

まとめ|季節の変わり目に体を労わる

韓国の伏日と日本の土用の丑の日は、どちらも夏の暑さを乗り切るための食文化です。食材や調理法には違いがありますが、「季節の変わり目に体を労わる」という共通の精神が根付いています。高麗人参を使った料理は、手軽に取り入れられる夏の養生食としておすすめです。

よくある質問(FAQ)

Q. 伏日は毎年同じ日ですか?

A. いいえ、陰暦に基づくため毎年日付が異なります。

Q. 日本でも伏日の習慣はありますか?

A. 日本にはありませんが、同様に夏の暑さを乗り切るための行事として土用の丑の日があります。

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