平均寿命と健康寿命とは?
「長生き」は世界中で注目されるテーマですが、単純な年齢の長さだけではなく、どれだけ健康に生きられるかも重要です。ここでは、平均寿命と健康寿命の違いと、世界主要国の比較データを見ていきましょう。
平均寿命と健康寿命の定義
平均寿命:
出生後、平均して何歳まで生きられるかを示す指標。主に死亡統計をもとに算出。
健康寿命:
「日常生活に支障なく健康に過ごせる期間」を示す、WHOが提唱する新しい指標。
両者の差が大きい場合、介護や支援が必要な期間が長いことを示します。
日本・韓国・アメリカ・中国|平均寿命と健康寿命の比較
次の表は、WHO(世界保健機関)および厚生労働省が公表する最新データに基づいた、日本・韓国・アメリカ・中国の平均寿命と健康寿命です。
| 国名 | 平均寿命 (厚生労働省2024年推計) |
健康寿命 (WHO HALE 2021) |
平均寿命 – 健康寿命 |
|---|---|---|---|
| 84.1歳 | 73.4歳 | 10.7 | |
| 83.5歳 | 72.5歳 | 11.0 | |
| 78.5歳 | 63.5歳 | 15.0 | |
| 78.1歳 | 66.7歳 | 11.4 |
※出典:平均寿命 厚生労働省による簡易生命表の数値 / 健康寿命 WHO統計データの推計値
日本・韓国は長寿と健康で高水準ですが、平均寿命と健康寿命の間に11年前後の乖離があります。米国の差は15年とさらに大きく、単なる長生きではなく生活の質を保つ「健康寿命」の延伸が世界共通の重要課題といえます。
世界主要国の平均寿命ランキング
厚生労働省「平均寿命の国際比較」より抽出した、世界主要国の平均寿命ランキングです。<男女平均>が高い順に並べています。
| 国名 | 平均寿命 <男女平均> |
平均寿命 <男性> |
平均寿命 <女性> |
人口(万人) |
|---|---|---|---|---|
| 日本 | 84.1歳 | 81.1歳 | 87.1歳 | 12,030 |
| スイス | 84.0歳 | 82.2歳 | 85.8歳 | 882 |
| スウェーデン | 83.8歳 | 82.3歳 | 85.4歳 | 1,052 |
| スペイン | 83.7歳 | 81.1歳 | 86.3歳 | 4,809 |
| 韓国 | 83.5歳 | 80.6歳 | 86.4歳 | 5,171 |
| イタリア | 83.5歳 | 81.4歳 | 85.5歳 | 5,900 |
| ノルウェー | 83.2歳 | 81.6歳 | 84.8歳 | 549 |
| シンガポール | 83.0歳 | 80.7歳 | 85.2歳 | 592 |
| フランス | 82.8歳 | 80.0歳 | 85.6歳 | 6,565 |
| カナダ | 81.5歳 | 79.3歳 | 83.8歳 | 4,010 |
| イギリス | 80.8歳 | 78.8歳 | 82.8歳 | 6,760 |
| ドイツ | 80.6歳 | 78.2歳 | 83.0歳 | 8,436 |
| アメリカ | 78.5歳 | 75.8歳 | 81.1歳 | 33,491 |
| 中国 | 78.1歳 | 75.4歳 | 80.9歳 | 141,071 |
最新の統計において、日本の平均寿命は「男女平均 84.1歳」でトップの座を維持しています。特に女性は87.1歳と極めて高く、世界屈指の長寿国としての地位は揺るぎません。スイスや北欧諸国も僅差で続きますが、日本は1億人を超える人口規模がありながらこの高水準を保っている点が特筆すべき特徴です。
一方で、全ての国で女性が男性を上回る傾向も共通しています。この「長生き」をいかに健やかに過ごすか、健康寿命との乖離を埋める視点が今後の重要な鍵となります。
世界主要国の健康寿命
続いて、WHO最新推計より抽出した、世界主要国の健康寿命ランキングです。<男女平均>が高い順に並べています。
| 国名 | 健康寿命 <男女平均> |
健康寿命 <男性> |
健康寿命 <女性> |
備考 (WHO地域分類) |
|---|---|---|---|---|
| シンガポール | 73.6歳 | 72.4歳 | 74.7歳 | 西太平洋 (WPR) |
| 日本 | 73.4歳 | 72.2歳 | 74.6歳 | 西太平洋 (WPR) |
| 韓国 | 72.5歳 | 70.8歳 | 74.1歳 | 西太平洋 (WPR) |
| スイス | 71.7歳 | 70.7歳 | 72.7歳 | 欧州 (EUR) |
| フランス | 71.3歳 | 69.9歳 | 72.6歳 | 欧州 (EUR) |
| スペイン | 71.2歳 | 69.5歳 | 72.9歳 | 欧州 (EUR) |
| イタリア | 71.0歳 | 69.7歳 | 72.2歳 | 欧州 (EUR) |
| カナダ | 70.2歳 | 69.3歳 | 71.0歳 | 米州 (AMR) |
| スウェーデン | 70.0歳 | 69.3歳 | 70.8歳 | 欧州 (EUR) |
| イギリス | 69.1歳 | 68.6歳 | 69.6歳 | 欧州 (EUR) |
| ドイツ | 69.0歳 | 67.9歳 | 70.1歳 | 欧州 (EUR) |
| 中国 | 67.9歳 | 66.7歳 | 69.3歳 | 西太平洋 (WPR) |
| アメリカ | 64.4歳 | 63.5歳 | 65.3歳 | 米州 (AMR) |
WHOの2021年最新推計では、シンガポールが74歳に迫る水準で首位に立ち、日本は73.4歳で僅差の2位※となりました。特筆すべきは韓国を含むアジア勢(西太平洋地域)がトップ3を独占しており、欧米諸国に比べ「自立して動ける期間」が長い点です。
一方で、アメリカは64.4歳と主要国間で差が開いています。パンデミックの影響を色濃く受けたデータですが、長寿の質を左右する健康寿命の重要性は、今後さらに高まるでしょう。
※注意点:調査年や「健康寿命」の定義(介護の有無など)によって順位が異なる場合もあります。ランキングのトップ集団(シンガポール、韓国、日本など)の中では常に上位に位置しています。
日本人の平均寿命・健康寿命について
日本は平均寿命84.1歳と世界最高水準を誇り、健康寿命も73.4歳と極めて高いランクに位置しています。しかし、注目すべきはこの二つの指標の間に10年以上の乖離がある点です。この期間は日常生活に制限が生じる「不健康な期間」を意味します。
世界屈指の長寿国である日本にとって、今後は単に寿命を延ばすだけでなく、健康寿命を延伸させてこの差をいかに縮めるかが、真の豊かさを実現するための鍵となります。
これからの健康づくりに活かすポイント
平均寿命と健康寿命の差を縮めることは、長く健康に暮らすためのひとつのテーマです。以下のような日々の習慣が注目されています。
- 栄養バランスの良い食事
- 適度な運動習慣
- 十分で質の良い睡眠
- 社会的つながりや趣味の継続
- ストレスの適切な管理
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日々の健康維持、体調管理のヒント
世界的に健康寿命を延ばす生活習慣が注目される中、東洋の伝統素材である高麗人参(朝鮮人参)も、健康維持や体調サポート食品の1つとして期待されています。
すべての人が実感できるわけではありませんが、生活習慣や食を見直すきっかけとして考えることができます。
よくある質問(FAQ)
平均寿命と健康寿命って何が違うの?
平均寿命は「生きられる年数の平均」、健康寿命は「日常生活に制限なく健康に過ごせる年数」です。両者の差が“介護や支援が必要な期間”の目安にもなります。
日本は世界でも長寿国ですか?
はい。平均寿命は世界でも上位に位置し、特に女性は長年世界1-2位の水準を維持しています(厚生労働省統計)。
健康寿命が長い国はどこですか?
WHO統計によると、シンガポールや日本などアジア・欧州の国々が上位に位置します。健康寿命の値は国ごとに異なるため、平均寿命と比べてみると健康に暮らせる期間が分かります。
健康寿命を延ばすにはどうしたらいい?
バランスの良い食事・運動・睡眠・ストレス管理など、日々の習慣を見直すことが基本です。継続できる健康習慣を意識しましょう。
まとめ|小さな習慣で「心身ともに充実した毎日」を

「世界一の長寿国」という誇らしい称号。しかし、私たちが本当に目指すべきは、数字よりも「心身ともに充実した毎日」ではないでしょうか。10年という寿命のギャップを埋めるのは最新の医療だけでなく、日々の小さな健康習慣です。
ランキングの順位に一喜一憂するのではなく、自分自身の健康寿命を更新し続けること。人生100年と言われる時代を、軽やかに楽しんでいきましょう。


