何が違うの? 高麗人参、朝鮮人参、オタネニンジン
「高麗人参」には、「朝鮮人参」「オタネニンジン」などの呼び方があります。
実はこの3つはどれも同じ植物(Panax ginseng)を指していますが、呼び方の違いには歴史や文化的な背景が関係しています。

高麗人参(こうらいにんじん)
- 主な意味:韓国産の人参を指す名称。
- 背景:朝鮮半島の古代王朝「高麗」に由来。
- 使われ方:韓国産人参のブランドとして使用され、健康食品などで多く見られる。
朝鮮人参(ちょうせんにんじん)
- 主な意味:高麗人参と同じ植物。
- 背景:江戸時代に朝鮮半島から伝来したことから「朝鮮人参」と呼ばれるように。
- 使われ方:漢方や学術用語として残るが、現在は「高麗人参」と表記されることが増えている。
オタネニンジン(御種人参)
- 主な意味:日本で栽培された人参(Panax ginseng)
- 背景:江戸時代に幕府から配布された「御種(おたね)」が語源。
- 使われ方:国産の高麗人参の名称として使用され、薬草分野での表記に多い。
その他の呼ばれ方
呼び方 | 説明 |
---|---|
人参 | 野菜のニンジンと混同されやすいため、単独では使われにくい |
紅参・白参 ※ | 加工方法による呼び分け。植物自体は同じ |
Ginseng(ジンセン) | 英語表記。海外製サプリなどで使用 |
Panax ginseng | 学名。「Panax」は「万能」を意味するラテン語 |
薬用人参とは?高麗人参との違いと類似植物
「薬用人参」という言葉は、主に漢方や伝統医療において薬効を期待して用いられる人参全般を総称した呼び方です。特定の植物種を指す名称ではありませんが、一般的には高麗人参(学名:Panax ginseng)を指して使われることがほとんどです。ただし、文脈によっては「アメリカ人参」や「田七人参」など他の人参属植物を含むこともあります。

アメリカ人参と高麗人参の違い
アメリカ人参(American Ginseng)は、北米原産の人参で、高麗人参と同じ「ウコギ科・トチバニンジン属」に分類されますが、性質や効果に違いがあります。
アメリカ人参 ![]() |
高麗人参 ![]() |
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学名:Panax quinquefolius | 学名:Panax ginseng |
体を冷やす「涼性」で、口内炎や暑さによる体調不良のケアなどに使われる。 | 体を温める「温性」で、主にエネルギー補給・活力アップを目的に使われる。 |
そのため、体を冷やすアメリカ人参と温める高麗人参を、季節や体質に応じて使い分ける考え方もあります。
田七人参と高麗人参の違い
田七人参(でんしちにんじん)は、中国・雲南省原産の別種の人参です。見た目や成分は高麗人参と似ていますが、ジンセノサイドの種類や比率が異なります。「三七人参」とも呼ばれ、止血や血流改善に効果があるとされることから、主に漢方薬の原料として使われています。
田七人参 ![]() |
高麗人参 ![]() |
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学名:Panax notoginseng | 学名:Panax ginseng |
主な期待:血を整える | 主な期待:元気を補う |
まとめ
高麗人参、朝鮮人参、オタネニンジン、は同じ Panax ginseng
呼び方 | 使われ方 | 違いのポイント |
---|---|---|
高麗人参 | 主に韓国産や輸入製品 | ブランド的な呼称 |
朝鮮人参 | 漢方や学術分野 | 歴史的名称(やや古い表現) |
オタネニンジン | 国産栽培品 | 和名としての表記 |
すべて学名は同じ
- 高麗人参、朝鮮人参、オタネニンジン:Panax ginseng
見た目は似ているが、学名が異なる他人参がある
- アメリカ人参:Panax quinquefolius
- 田七人参:Panax notoginseng
それぞれ効果・効能が異なるため、目的に応じて注意が必要です。
高麗人参ウェルネス の取扱食品は、すべて韓国産の高麗人参を使用しています。
安心してお召し上がりいただくために、産地も限定しております。お気軽にお問い合わせください。
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※本記事は高麗人参に関する一般的な情報を紹介するものであり、特定の効果・効能を保証するものではありません。