ここ数年の円安と高麗人参価格の関係
2021年以降の急激な「円安」により、輸入食品や原材料の価格が上がっているという話題を耳にする機会が増えました。高麗人参も主に韓国から輸入される素材であるため、「値段は上がっているの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、円安=すべての高麗人参商品が値上げされている、という単純な話ではありません。実際の販売価格は、ブランドごとの方針や流通形態によって大きく異なります。
高麗人参サプリメントの価格状況
主要な高麗人参サプリ3商品、2021年〜2025年までの価格推移を比較します。
| 商品 | 高麗紅参精タブレット GOLD(120粒) 高麗人参ウェルネス |
神秘の健康力 レギュラー(90粒) 金氏高麗人参 |
紅参タブレット (120粒) 正官庄 |
|---|---|---|---|
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| 2021年 | 7,200円 | 7,560円 | 8,640円 |
| 2022年 | 7,200円 | 7,560円 | 8,640円 |
| 2023年 | 7,200円 | 7,560円 | 8,640円(9月まで) 9,000円(10月から) |
| 2024年 | 7,200円 | 7,560円 | 9,000円 |
| 2025年 | 7,200円 | 7,560円 | 9,000円 |
『高麗人参ウェルネス』と『金氏高麗人参』は同価格を維持しています。
実際には原料コストや物流費の上昇はありますが、それを理由に値上げするのではなく、販売サイドで負担する判断をしている点が特徴です。日常的に続けやすい高麗人参習慣を大切にしている販売スタンスと言えるでしょう。
一方で、『正官庄』は2023年10月に値上げ(約4.2%)を行っています。
ここでは高麗人参サプリを比較対象として挙げましたが、正官庄はその他の商品(高麗人参エキス、高麗人参粉末、高麗人参ドリンク、など)も同タイミングで価格改定を行っています。各メーカー・ブランド方針の差が見て取れます。
円安によるコスト上昇。各メーカーの品質・価格維持への取り組み
以下のレート推移が示す通り、2021年末から直近の4年間で、対韓国ウォンでの円安は大幅に進行しました。2021年には「1円=約10.3ウォン」であったレートが、現在は「1円=9ウォン台前半」で推移しており、日本円の価値は約10%以上低下しています。

| 年月 | JPY→KRW(年末終値) | 前年比(%) | 為替の状態 |
|---|---|---|---|
| 2021年12月31日 | 10.328 KRW | – | 基準年 |
| 2022年12月30日 | 9.562 KRW | -7.4% | 円安 |
| 2023年12月29日 | 9.179 KRW | -4.0% | 円安 |
| 2024年12月31日 | 9.395 KRW | +2.3% | 円高 |
| 2025年12月31日 | 9.235 KRW | -1.7% | 円安 |
韓国から高麗人参をはじめとする原料や製品を輸入する際、この為替変動は輸入原価にダイレクトに影響を及ぼします。輸送費やエネルギーコストの高騰も重なり、食品業界全体として非常に厳しい局面が続いています。
各高麗人参メーカーの商品・ブランドについて
高麗人参ウェルネスの特徴
韓国・錦山産の6年根紅参のみを使用した無添加サプリメントを中心に、日々の健康維持や活力サポート食品を取り扱う。
ジンセノサイド(人参サポニン)含有の高い紅参を使った『高麗紅参精タブレット』や『高麗人参しょうが茶』など、毎日の健康習慣に取り入れやすいオリジナル商品を展開。品質を重視しながらも、お求めやすい価格帯が人気。
金氏高麗人参の特徴
高麗人参だけを専門に扱う日本の健康食品メーカー、通信販売で長年の実績をもつブランド。
主力商品は「神秘の健康力」シリーズで、紅参粉末と熟成エキスを凝縮したサプリメントとして展開。自社の研究開発体制を整え、日本と韓国の両方で特許を取得した成分配合技術を持ち、安心・安全な商品を提供している。
正官庄(ジョンガンジャン)の特徴
なぜ円安でも価格が一律に上がらないの?
高麗人参は輸入原料のため、円安によって大幅にコストが上昇していることは間違いありません。しかし、商品の販売価格は為替だけで決まるものではありません。
- ブランドごとの価格戦略
- 長期契約による仕入れ(加工・流通コストの吸収)
- 定期購入や自社直販モデルによる最適化
こうした要素が組み合わさることで、円安でも価格を維持しているケースが存在します。そのため、「円安だから高麗人参は高くなった」と一概には言えないのが実情です。

各製造メーカーや提供企業は、徹底したコスト削減や物流の効率化といった企業努力を積み重ねています。これは「高品質な製品を、安心してお求めいただける価格でお届けしたい」という強い想いがあるからだと言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
円安で高麗人参は今後値上がりしますか?
為替は価格に影響する要因のひとつですが、すべての商品が必ず値上がりするとは限りません。ブランドや販売方針によって対応は異なります。
同じ高麗人参でも価格差が大きいのはなぜですか?
使用している原料のグレード、加工方法、配合量、販売形態などの違いが価格に反映されています。また、ブランドによっても価格帯が異なります。
価格が安い高麗人参は品質が低いのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。直販モデルやコスト構造の違いによって、品質を保ちながら価格を抑えているケースもあります。
まとめ|円安によるコスト上昇は大きいが、価格据え置きのブランドもある
ここ数年の円安によって輸入コストは上昇していますが、高麗人参の販売価格はブランドごとの方針や流通の違いによって対応が分かれています。上記のように価格を据え置くブランドもあれば、コスト上昇分の一部を価格転嫁したブランドもあります。
円安や原材料費の上昇という厳しい環境の中でも、各メーカーは品質維持と価格のバランスに向き合っています。今後も、安心して続けられる高麗人参製品をお届けできるよう、企業努力が求められる時代と言えるでしょう。





